はじめに
日本財団は「手話」を重要テーマの1つとして位置付けています。具体的な事業の1つとして、私たちは、2013年10月、法律に先駆け、鳥取県が日本初の手話言語条例を制定したことに協力しました。その後、多くの自治体で条例が制定され、それら自治体では手話の普及や啓発に向けて様々な取り組みが行われています。そのような背景もあり、各自治体が取り組まれている手話教育推進の一助となるべく、手話やきこえない人を知るための教材を作成いたしました。
本教材は、普段はきこえない人とあまり関わりがない児童が、きこえない人の生活、きこえない人の言葉などについて全般的に学ぶことができる内容の教材です。総合的な学習の時間などでご活用いただき、聴覚障害や手話にほとんど接したことがない小学校3年生以上の児童が、聴覚障害とはどのような障害なのか、手話とはどのような言葉なのかについて知る機会となることを願って作成しました。
この教材を通して、身近にきこえない人がいた場合どのように接したらよいのか、きこえない人も一緒に暮らしていく社会はどうあるべきか、ということを考えるきっかけとなれば幸いです。
日本財団 手話教育教材研究会